方位神

アンコール・ワット第一回廊の北西隅塔東側北面に、横並びに8体の神々が描かれている。これらの神々は方位神だろうと言われている。

主な神々がそろっているので、神が乗る聖獣(ヴァーハナ)から関連付けて神々の名前を覚えるのにぴったりの場所だ。

でも、私には、馬と水牛、サイを見分けることが出来ない。

Vittorio Rovedaが比定した神とヴァーハナを一覧表にした。

なお、Vittorio RovedaとMaurice Glaizeの比定が異なるものがある。表のカッコ書きが Maurice Glaizeが比定した名前である。

また、この神々の下に、馬に乗るスーリヤとチャンドラが描かれている。

参考:

Sacred Angkor The Carved Reliefs of Angkor Wat :Vittorio Roveda

The Monuments of The Angkor Group: Maurice Glaize

アンコール ワットの彫刻 第九章 西隅堂ヒンドゥー神話P145〜174 伊東照司 (2016/02/14更新)

方位 方位神 クメールのヴァーハナ 壁面に描かれた神 描かれているヴァーハナ
クヴェーラ クヴェーラ(不明)
北東 シヴァ/スカンダ 孔雀 スカンダ 孔雀j
インドラ アイラーヴァタ インドラ アイラーヴァタ
南東 アグニ サイ アグニ(シヴァ) サイ(ナンディ)
ヤマ 水牛 ヤマ ヤマ
南西 ニルリティ ヤクシャ ニルリティ(クヴェーラ) ラークシャサ(ヤクシャ)
西 ヴァルナ ハンサ(ナーガ) ヴァルナ(ブラフマー) ハンサ
北西 ヴァーユ ライオン ケートゥ(不明) ライオン
方位神