クロル・ローミア

ジャヤバルマン七世座像

クロル・ローミア(別名:クロル・ダムレイ)は、大回りコース、アンコール・トムの北門を出てプリヤ・カン西塔門へ向かう途中にある。

道路沿いの右側に小さな標識がある。小道を入ったところに、巨木に取り付かれた周壁が現れる。

ラテライトのブロックを楕円形に高さ2mほどで積み上げている。ローミアとは「犀(さい)」を意味する。

用途は、犀(象)の囲い、または、東バライの水のレベルを制御するために使用されたと言われているが、はっきりしたことは不明である。

木製の構造物が存在したいくつかの証拠があると言われている。周壁の内部に一定間隔で縦にくぼみがあった。これのことを言うのだろうか?

1924年にアンリ・マーシャルがクリーニングした。

遺跡からジャヤヴァルマン七世の坐像(砂岩製、高さ137.5cm、バイヨン様式、12世紀後半から13世紀前半)が発見された。現在、プノンペン国立博物館に展示されている。

写真(右)は、EFEO_CAM18876 1931年8月撮影のものである。 (2016/05/09掲載)