余禄

余録03

思ったこと、感じたことだけでなく、できれば、その旅の空気感や雰囲気、情感なども思い出に残したくて、書き始めたその時々の雑感や旅行余話です。

タ・プロム

プロムおじいさん遺跡には、タ・プロムやタ・ケウ、タ、ソムなど「タ」のつくものがある。

信心深く遺跡を掃除して守り続けるおじいさんに近所の村人が敬意を表して、そのおじいさんの名前をつけたと聞いた。

「タ」とは、カンボジア語でおじいさんという意味だ。

ということは、

遺跡の名前になったプロムおじいさんだから、

旅行ガイドブックのLonelyPlanet cambodia編の表紙をかざったのかな?

(2007/05/20)

後ろ姿

2月7日からNHK教育で「アンコール遺跡・残されたメッセージ(8回シリーズ)」が始まりました。

語り手は、石澤良昭上智大学学長です。

第2回アンコール・ワット天空の宮殿を見ていた。

アンコール・ワット西参道や第一回廊の天国と地獄・乳海撹拌のレリーフが映り、前年8月の石澤良昭氏同行の旅を懐かしく思い出した。

周達観の「真臘風土記」に「王はピミアナカスに出向き、そこに住む土地の精の化身と交わる」と記されていると紹介し、

石澤先生が階段を登り始めた。

その時だ。グレーのデー・パックを背負った私の後ろ姿が写っているではありませんか。

来週からは「アンコール遺跡・残されたメッセージ」というよりも

「私のアンコール遺跡紀行」だ。

(2007/02/15)

ビールの味

レストラン「NaiRuen」タイのアンコール・ワットと言われるピマイ遺跡を見るためにナコンラチャシマにあるシマタニホテルに泊まった。ホテル内の『NaiRuen』で夕食だ。

日本語ガイドさんにビールを注文してもらい、夫婦で夕食を始めた。バイキング形式なので気楽に料理を選ぶことができた。

ステーキや青梗菜とアスパラガス・シイタケの炒め物、鮭のクリームソースがけ、牛肉とピーマン・玉ねぎ・トマトの串焼き、チャーハンを食べた。

食後のデザートは、スイカとランプータン、パパイヤ、そして、チョコレートケーキとアイスクリームだ。

食事を終えたので「ビル、プリーズ」と告げた。

しばらくすると「ビール」が運ばれてきた。

しかし、「とっさの一言」がでない。

ビールが、膨らんだお腹に苦く染み渡った。

(2007/02/12)

半獣半人(2)

カンボジアの半獣半人の記事を読んで、1912年、インドで発見された「二人の狼に育てられた子供たち」を思い出した。

姉の方が8歳ごろ。妹の方が1歳ごろだったという。姉は「カマラ」、妹は「アマラ」と名づけらた。

戻った後の人間生活は「直立歩行が限界で最後まで2本足で走ることはできず、わずか40ばかりの単語を発声させることしかできなかった。

発見後、 一年たって「アマラ」は腎臓炎で死亡した。

その8年後に「カマラ」もまた「アマラ」の後を追い死亡した」と、とても不幸だ。

カンボジアで発見された「若い女性」が無事に”人間生活への復帰”ができることを祈ります。

(2007/01/21)

半獣半人発見

アンコール遺跡が好きになってから遺跡だけでなく、カンボジアのことが気になっている。

『カンボジア北東部ラタナキリ州の密林で先週、若い女性が発見された。

言葉が話せず、洋服を着せても脱いでしまう。

地元警官のサル・ルーさん(45)が

「19年前、8歳で行方不明になった娘に違いない」

と主張している』

という記事を1月19日に見つけた。

早速、ラタナキリ州がどの辺にあるか知りたくてネットで検索した。

みんな同じことを考えたようで、なかなかアクセスできない。

興味があるのは「半獣半人」、それとも「カンボジア」。

カンボジアだったら嬉しいな!

(2007/01/21)

象の鼻で遊ぶ子供

象の鼻で遊ぶ子供アンコール・トム都城の王宮前広場にある長さ300m、高さ3mの象のテラスは、その名前が示すとおり壁面に行進する象の群れが彫られている。

巨象は、横向きのポーズでテラスいっぱいに広がって壁面を飾る。

また、シンハとガルーダが両手を大きく広げテラスを支えていた。

このテラスの北端に象の鼻で遊ぶ子供の像がある。

増築により壁が二重になった一番奥まったところだ。

見るためにカニの横歩で入っていった。

象の鼻で遊んでいるというよりは、『かくれんぼ』を楽しんでいるようだ。

ドリアン

ドリアンドリアンは、「世にも恐るべき悪臭の食べ物」それとも「果物の王様」。

「だまされたと思って食べてみませんか」とガイドさんに勧められ市場へ寄った。

やはり地元の人も嫌がる、本当に臭くてどうしようもないドリアンもあるようで、ガイドさんが一つ一つ匂いを嗅いで選んだ。

1個2.5kgだったので75バーツだった。

ナタのような刃物で実が割られ、プラスチックトレイにのせられた乳白色のかたまりが差し出された。

おそるおそる手を出した。

半クリーム状で指がべたべたになって困ったが、

濃いバターを使ったカスタードクリームのような、それはそれは甘く口でとろける美味しい果物だった。

気分は、もう一端の「ドリアンイ一夕ー」だ。

デヴァタ

デヴァタ華やかな花飾りの宝冠や胸飾りをつけ、一人、二人、四人で天真爛漫に舞う姿や、

がれきの中でただ一人たたずんでいるデヴァタに心ひかれた。

天女は、人待ち顔でほほえみます。

ハスのつぼみを持つ、ほっそりとしたしなやかな手から神秘的な妖しさが漂う。

ジャスミンの花形模様をちりばめた薄衣から色香が立ち上がる。

「思わず、ハッとする」私を

「天上界」へ導いた。

見猿・言わ猿・聞か猿

三猿像「見猿」「言わ猿」「聞か猿」と言えば日光東照宮が有名だが、

破風に彫られた三猿像をアンコール・ワットの中央祠堂で見た。

遠く離れた日本とカンボジアに、同じ題材で作られた像があることにびっくりした。

それぞれの国で、たまたま同じ発想が生じたの?

それとも、インド、もっと遠くのペルシャで話が造られ、海の回廊やシルクロードの交易で到来したのかな?

ワット西参道の足形

ワット西参道の足形アンコール・ワット西参道に足形がある。

力強く地面を踏みしめる大きな足だ。

ずっと何だろうと思っていたが、乳海撹拌で綱引きしているアシュラ像の足だと知った。

一つの砂岩から削りだして造るアシュラ像の失敗作、

その足の部分とは驚きだ。

一つの疑問が解け、”やった”と思ったのに、もっと多くの疑問が生じた。

「神と阿修羅の足、どこが違うの?」

「なぜ、ここにあるの?」

「どこの阿修羅?」

遺跡って奥が深い!

まだ、ハリハラ神への興味は尽きません。