余禄

余録07

思ったこと、感じたことだけでなく、できれば、その旅の空気感や雰囲気、情感なども思い出に残したくて、書き始めたその時々の雑感や旅行余話です。

海を越える

チョメック「昨年9月に新潟県佐渡市の佐渡トキ保護センター野生復帰ステーションから放鳥された雄5羽雌5羽のトキ(学名:Nipponia nippon)のうち雌4羽が、

雄たちを佐渡島に置いて海を越え約50kmはなれた本州へ、

そして、奥羽山脈を飛び越え、東は宮城、西は富山と気ままなたびを続けている。」という新聞記事があった。

この記事を読んで、

タイのウボンラタチャニからバスで約1時間半かかるチョメックというタイとラオスの国境の街で入国手続きをしているバックパッカーや

ソンボー・プレイ・クックで村に住み込んで野外調査している上智大学大学院生。そして、大学を休学して染色の勉強をするために伝統の森へ来たと話してくれた学生など

辺境の地で出会った若い女性たちを思い出した。

彼女たちが海外へ飛び出せるのは、「朱鷺」の能力が受け継がれているからかも知れない。

(2009/06/06)

旅心地

年末年始の9連休は、カンボジアでアンコール遺跡群だ。

ベトナム航空を利用して、セントレアからハノイ経由でシェムリアップへ入る。

バイタクでプノン・クレーンを駆け巡り、アンコール・ワットで初日の出を拝む。

初めてのことばかりで、早くも「ワクワクドキドキ」している。

(2008/12/15)

ワットの乳海攪拌

乳海攪拌アンコール・ワット第三回廊東面南側に延長49メートルの乳海撹拌の壁画がある。

ビシュヌ神が指揮を執り、クールマの甲羅に支えられたマンダラ山にヴァースキを巻き付けて、88体の神々と92体の阿修羅が両側から引き合っている。

空中にアプサラスが乱舞し、海中にワニや魚がうようよ泳いでいる。

浮き彫りが壁面を埋め尽くしていた。

その壁画が、なんと未完成だと言う。

写真を見直した。

言われてみれば、クールマの向かって右上の部分が空白だ。

石のみの痕が無いようにも見える。

でも、よく分からない。

神話を読んだ。

乳海攪拌聖牛スラビーや白馬ウッチャイヒシュラヴァ、アイラーヴァタ、宝石カウストゥバ、聖樹パーリジャータ、ラクシュミ、酒の女神ヴァールニー、神医ダヌヴァンタリが登場する。

どんな姿の何者が、どの場所にいるの?

ますます分からなくなった。

ワットの南西隅塔門の北側西面にある乳海撹拌を撮った写真と見比べた。

クールマに乗っているのはラクシュミと、もう1体はウッチャイヒシュラヴァ?

残念だけど、なにが未完成なのか、まだ分からない。

(2008/08/27)

プリア・ヴィヘア(2)

プリア・ヴィヘアプリア・ヴィヘアが世界遺産になったと単純に喜んだ。

その後、登録を承認したタイの外相が辞任し、国境が封鎖されたと悪いニュースが続く。

7月27日の6時10分から放送されたNHK海外ネット「世界遺産で対立・タイ、カンボジア」を見た。

わくわくしながら通った道が鉄条網で塞がれ、銃を持った兵が立っている。

悲しくなった。

チェキで撮った写真をあげたら、この子も写してと言ってきた弟思いのお兄ちゃんや

急な階段を登るのを手助けしたあと一生懸命に絵葉書を売ろうとした少女、

夕暮れ時、舗装した道を家路に向かう牛飼いの少年はどうしているのだろう。

一刻も早く平和が訪れますようにと手を合わせた。

(2008/07/29)

求む日本語版

ヴィシュヌ神?ピマイのリンテルにその像は描かれていた。

4本の手で、右手に円盤を、左手に棍棒を持っている。

調べるまでもなく「ヴィシュヌ神だ。」と思った。

でも、念のため「Images of the Gods」(10.933)で確認すると、

「ヴィシュヌ神?」とあった。

「この神の足元に?・・・というより生贄があることから「Trailokyavijaya」との関係が・・・???」と書いてあるようだ。

日本語版が出ないかな。

(2008/07/21)

プリア・ヴィヘア

ダンレック山脈の高さ約600mもある断崖の上にプリア・ヴィヘアは建っている。 眼下にカンボジア平原ガ広がる。ダンレック山脈の断崖 雨季になるとジャングルに雲が湧き上がる。雷鳴がとどろき、雨が視界を横切っていく。

本で読んで行きたいと思った。

お互いが仕事を持つ身では時間の無理がきかないので、

行ったのは交通の便のよいタイ側からだった。

だから、私たちが行ったのはプリア・ヴィヘアではなくカオ・プラ・ヴィハーンだ。

7月8日の朝日新聞夕刊でプリア・ヴィヘアが世界遺産に選ばれたことを知った。

これをきっかけにカンボジア側の道もきれいに整備され、

誰もが手軽にプリア・ヴィヘアへ行けるようになればいいな。

(2008/07/08)

本代

桑名さんにバンテアイ・スレイのDVDと本を紹介していただいた。

手に入れたいと思った。

A Spiritual Journey to Banteay Sreiは、日本のサイトになかった。

A Guide to the Temple of Banteay Srei at Angkorをアマゾンで見つけた。

11,551円だった。

前に、楽天市場で真臘風土記とアンコール拓本集を見つけた。

高かった。

悩んでいるうちに売れてしまい悔やんだことがある。

そんなことを繰り返さないために、即、購入と思ったのだが、

「ショッピングカートへ入れる」をクリックできずにいる。

(2008/07/06)

東洋のモナリザ(2)

ビシュヌ神への祈りが通じたのか、

Oさんからバンテアイ・スレイのデヴァター全16体の写真を送っていただいた。

うれしかった。

16体を並べて見比べた。

ワクワクしながら、ひとつ、ひとつ、拡大する。

見ることの出来る14体に比べて、見られない2体の方が美形だ。

北祠堂の見えないデヴァターが「東洋のモナリザ」だそうだ。

素敵な写真をありがとうございます。

(2008/06/29)

三点セット

アンコール・王たちの物語(石澤良昭著)に新都城と国家鎮護大寺院、王宮の3点セットを建設したのは、26人の王様のうちたった4人だけだと書いてある。

本が発行されて3年もたつのに、3点セットの王様をホームページに載せたくなった。

6月14日(土)朝から作業を始めた。

26人の王様を新たに書くのが面倒だったので王朝年表を流用する。

15日(日)の午後10時ごろ完成したので、ファイルを保存しようとすると

メッセージが出た。

何も考えずにOKボタンを押した。

あっという間にファイルの中身が「王朝年表」の中身に置き換わった。

21日(土)、再挑戦する。

4人の王様を最後に記入し、ファイルは一日かかって完成した。

「今度はうまくいった。」と思った。

6月28日(土)朝、サイトをチェックした。

「豆知識」のページの「三点セットの王様」をクリックすると「豆知識」の内容が表示された。

おや、リンク先を間違えたかな?

ファイルを確認すると、今度は「豆知識」に入れ替わっている。

これは、三点セットが出来なかった王たちの

呪いだ!

(2008/06/28)

東洋のモナリザ

東洋のモナリザバンテアイ・スレイの中央祠堂北祠堂と南祠堂に「東洋のモナリザ」と言われるデヴァターが飾られている。

フランスの文化大臣で作家のアンドレ・マルローが魅せられて盗んだことで有名な像だ。

その像が、なんと二つの建物の各面に2体づつ合計16体あるという。

全部を見たいと思った。

遺跡保護のため設けられた柵の外からだと中央祠堂前殿がじゃまをして見えないデヴァターがあった。

南祠堂北面東側と北祠堂南面東側の2体だ。

でも、遺跡保護官の目を盗んで柵を飛び越す勇気はなかった。

この5月の連休中、14体のデヴァターの写真を見ていた。

優雅に微笑している、盗まれてそこにない、顔が削り取られている。

残りの2体がどうなっているのか、どうしても知りたくなった。

本を探し、ウェーブサイトを検索したが見つからない。

バンテアイ・スレイとデヴァターをサイトに登録した。

あとは、ひたすら念じるのみだ。

(2008/05/31)