バンテアイ・スレイのレリーフ

バンテアイ・スレイの赤色砂岩に彫られたレリーフはどれも細緻だ。

地面に置かれた破風やリンテルは手の届く距離でみることが出来る。

ラーヴァナに誘拐されるシータの場面が彫られた破風は、ラーヴァナ手の指5本が刻まれている。

リンテルに彫られた西の方位神ヴァルナが乗る聖鳥ハンサには、一枚一枚、羽毛が描かれている。

中央祠堂の南面リンテルにアルジュナとシヴァが彫られている。その下方の「野猪」は、ヴィシュヌの化身か、寺院の創建者ヤジュニャヴァラハ(献身的な野猪と言う意味)を表すと言われている。

神話の世界を細微な彫刻で表したこの遺跡は、何度でも訪れたい場所だ。(2016/06/25更新)