マハーバーラタ
アンコール・ワット第一回廊西面南側の壁面(全長48.35m)は、インドの二大叙事詩の一つである「マハーバーラタ」が題材になっています。
物語の最終場面であるクルクセートラにおけるカウラヴァ軍とバーンダヴァ軍の18日間にわたる戦いが描かれています。
壁面の左からカウラヴァ軍が、右から、バーンダヴァ軍が進軍しています。
中央付近で両軍の行進が乱れ、肉弾戦を繰り広げています。
矢の上に横たわるビーシュマや、カウラヴァ軍の先頭にドロナがいます。
バーンダヴァ軍の先頭付近にアルジュナとクリシュナなど、物語の主人公たちが描かれています。
大きな姿で描かれた将兵は、バーンダヴァ軍が43人、カウラヴァ軍が27人です。
姿に違いがあまりないので、主人公たちを見分けることが難しいです。(2013/06/13)
参考図書:
Khmer Mythology Vittorio Roveda
Sacred Angkor The Carved Reliefs of Angkor Wat Vittorio Roveda
アンコール ワットの彫刻 第六章 神々と魔族の戦争P59~76 伊東照司
画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。