方位神

アンコール・ワット第一回廊の北西隅塔東側北面、馬に乗るスーリヤとチャンドラが描かれている壁面の上部に、横並びに8体の神々が描かれています。

これらの神々は方位神だろうと言われています。

主な神々がそろっているので、神が乗る聖獣(ヴァーハナ)と関連付けて、神々の名前を覚えるのにぴったりの場所です。

Vittorio RovedaとMaurice Glaizeが比定した神と聖獣(ヴァーハナ)を一覧表にしました。

なお、Vittorio RovedaとMaurice Glaizeの比定が異なるものがあります。表のカッコ書きが Maurice Glaizeが比定した名前です。

参考:

Sacred Angkor The Carved Reliefs of Angkor Wat :Vittorio Roveda

The Monuments of The Angkor Group: Maurice Glaize

アンコール ワットの彫刻 第九章 西隅堂ヒンドゥー神話P145~174 伊東照司

方位 方位神 壁面に描かれた神 ヴァーハナ 描かれているヴァーハナ
クヴェーラ クヴェーラ(不明)
北東 シヴァ/スカンダ スカンダ 孔雀 孔雀
インドラ インドラ アイラーヴァタ アイラーヴァタ
南東 アグニ アグニ(シヴァ) サイ サイ(ナンディ)
ヤマ ヤマ 水牛 ヤマ
南西 ニルリティ ニルリティ(クヴェーラ) ヤクシャ ラークシャサ(ヤクシャ)
西 ヴァルナ ヴァルナ(ブラフマー) ハンサ又はナーガ ハンサ
北西 ヴァーユ ケートゥ(不明) ライオン ライオン
方位神

画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。