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王朝年表

9世紀から14世紀までのアンコール王朝の正統な王の系譜として碑文で認知されている26名の王の一覧表です。

また、その寺院の建築に着手・改築・増築した王を取りまとめました。

時代感覚がつかめるように同時代の日本の建造物を記載しています。

年代 王名 主な遺跡の建設着手および改築・増築
9世紀 ジャヤヴァルマンii (802-830頃) ロン・チェン,延暦寺(788)
ジャヤヴァルマンiii (839頃-877) プレイ・モンティ,トラペン・ポン,バコン
インドラヴァルマンi (877-889) プリア・コー(879)バコン(881),インドラタターカ,仁和寺(888)
ヤショヴァルマンi (899-910頃) ロレイ(893), プノン・パケン(893),プノン・クロム,プノン・ボク
10世紀 ハルシャヴァルマンi(910頃-922) プラサット・クラヴァン(921),バクセイ・チャンクロン
イーシャーナヴァルマンⅱ(922-928)  
ジャヤヴァルマンiv (921-942) プノン・クロム、コーケー
ハルシャヴァルマンii (941-944) プラサート・ベイ
ラージェンドヴァルマン(944-968) 東メボン(952)、バクセイ・チャンクロン(948)、プレ・ループ(961)、 醍醐寺/五重塔(952)、バンデアイ・スレイ(967)スラ・スラン
ジャヤヴァルマンv(968-1001) タ・ケウ
11世紀 ウダヤディティヤヴァルマンi(1001-1002)  
ジャヤヴィーラヴァルマン(1002-1006?)   北クリアン,タ・ケウ
スーリヤヴァルマンi (1002-1050) 西バライ南クリアンプリア・ヴィヘアピミアナカスワット・プー
ウダヤディティヤヴァルマンii(1050-1066) バプオン,西メボン,平等院/鳳凰堂(1053)
ハルシャヴァルマンiii(1066-1080)  
ジャヤヴァルマンvi (1080-1107)  
12世紀 ダラニンドラヴァルマンi(1107-1113)   ピマーイ(1108)
スーリヤヴァルマンii(1113-1150頃) アンコール・ワット(1150),チャウ・サイ・テボダトマノンパノム・ルンベン・メリア,中尊寺/金色堂(1124)
ヤショヴァルマンii( ? -1165) バンデアイ・サムレベン・メリアチャウ・サイ・テボダバコン,三十三間堂(1164)
トリブヴァナーディティアヴァルマン(1165-1177) シャム国がアンコールを占領(1177)
ジャヤヴァルマンvii(1181-1218頃) アンコールをシャムから取り戻す
タ・プロム(1186)プリア・カン(1191)ニャック・ポアンバンテアイ・クディ
タ・ソムスラ・スランアンコール・トムバイヨンタ・ネイクロル・コー
13世紀 インドラヴァルマンii(1218頃-1243)  プラサート・ソー・プラットタ・プロムバンテアイ・クディタ・ソムタ・ネイ
ジャヤヴァルマンviii(1243-1295) マンガラルタプリア・パリライバイヨンタ・プロムプリア・カン
シュリーンドラヴァルマン(1295-1307) 周達観(真臘風土記)アンコールに滞在,タ・プロムプリア・ピトゥプリア・パリライ
14世紀 シュリーンドラジャヤヴァルマン(1307-1327) シャムのアンコール侵略(1353),天龍寺(1339)
ジャヤヴァルマーディパラメシュヴァラ1327-1346頃)  

参考:

単語 意味
インドラ(indra) 武勇神インドラ
イーシャーナ(isana) 支配者(シヴァ神を指す)
ヴァルマン(varman) 鎧として・・・を持つ者(守護者)
ウダヤディティヤ(udayaditya) 昇る太陽または朝日
ジャヤ(jaya) 勝利
スーリヤ(surya) 天空に輝く太陽を神格化した太陽神スーリヤ
ダラニンドラ(dharanindra) 全世界の統治者インドラ
ハルシャ(harsha) 歓喜
ヤショ(yasho) 名声