バンテアイ・クデイ

バンデアイ・クデイは、ジャヤヴァルマンⅦ世が建てた仏教寺院です。

「小部屋(僧房)のある砦」を意味します。

10世紀半ばの碑文が刻まれている石材が1922年にこの寺院から発見されました。

このことからラージェンドヴァルマンが建てた旧寺院の石材を再利用して建設されたことが判明しています。

バイヨンやプリア・カン、タ・プロムと同じように、ここの塔門にも、四方を優しく見渡す四面仏が刻まれています。

塔門脇の彫像は、アンコール・トムではアイラヴァータですが、ここは、ガルーダです。

低品質の砂岩を使って建てられたので、内庭の祠堂の屋根や回廊はほとんどが崩れ落ちています。

崩壊せずに残った箇所も、あちらこちらでつっかえ棒が倒壊を防いでいます。

十字テラスから東塔門に向かって歩いていくと、スラ・スランが塔門の開口部から見えてきます。(2015/10/31更新)

遺跡の概要

建立年代: 12世紀末
建立王: ジャヤヴァルマンⅦ世、インドラヴァルマンⅡ世
宗教: 仏教
規模等: 平地型寺院
外周壁東西700m x 南北500m
周壁 東西320m x 南北300m(環濠の内側、拡張前の周壁)
第二回廊 東西58m x 南北50m
第一回廊 東西36m x 南北31m
遺跡の意味: 小部屋のある砦
クリーニング: アンリ・マルシャルとシャルル・バットゥー(1920~1922)
アナシスローシス技法:
1946年末(一部)
見所: 東塔門の四面塔
前殿のアプサラス
バンテアイ・クデイ地図

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