バコン

砂岩の五段の基壇を積み上げた国家鎮護寺院バコンは、ロリュオス都城の中心寺院としてインドラヴァルマン1世によって881年に建てられた。

アンコール遺跡の中でピラミッド型寺院として建てられた最初の寺院だ。

第一周壁と中央祠堂の間にレンガの祠堂が東西南北に1組づつ、合計8基が建っている。東西南北の各参道の基部には、ナンディが置かれている。

第一から第三基壇の各隅には象の彫像が、また、階段の両脇にはシンハが配置されている。

巨大な石材で造られた素朴な感じのナーガが参道に沿って無造作に地面に置かれている。

ナーガの前に座り込むと、まるで沸き立つ夕立雲のようだ。(2014/01/03)

建立年代:
881年
建立王:
インドラヴァルマンT世
宗教:
ヒンドゥー教(シヴァ派)
規模等:
平地ピラミッド型寺院 
 
5層基壇高さ14m(第1基壇 67m x 65m 第5基壇 20m x 18m) 中央祠堂高さ15m 
遺跡の意味:
頭部が多いお堂
クリーニング:
アンリ・マルシャル(1936)
アナシスローシス技法:
モーリス・グレーズ(1936〜1943)