アンコール遺跡

プレ・ループ

東メボンの南1.5kmのところにあるラージェンドラヴァルマン2世が建てたヒンドゥー教のピラミッド式寺院です。

東メボンと同じ建築家カヴィンドラリマターナにより設計されました。

東塔門の正面には、「甘い瓜王物語」という民話の中で、瓜を盗んで農夫に殺された王を火葬した伝説上の石槽が置かれています。

実際は、青銅製のナンディの基台であったと考えられています。

北東隅に、迫り出し構造を用いないクメール建築唯一の方形小祠堂があります。屋根部分が45度ずつ角度を変えて積み上げたスキンチ状工法が採用されています。(アンコール・ワットの魅力より)

西南祠堂の壁面には、ドヴァラパーラ(女神)が彫刻されています。

ドヴァラパーラ(女神)のうち一体は、ブラフマーの神妃サラスヴァティ(四面四臂)「Images of the Godsより」または、ブラフマーの女性形ブラミー「Ancient Angkorより」と言われています。(2014/09/04更新)

遺跡の概要

建立年代: 961年
建立王: ラージェンドラヴァルマンⅡ世
宗教: ヒンドゥー教(シヴァ派)
規模等: 平地ピラミッド型寺院
外周壁東西127 x 南北117
内周壁東西87 x 南北77 12
小祠堂3基の祠堂群x2
5点型配置の祠堂[中央祠堂と4副祠堂)
基壇3層[下段50m 最上段35m)
遺跡の意味: 身体を回す
クリーニング: アンリ・マルシャル&トルーヴェ(1930~1935)
見所: 漆喰で飾られたデヴァター
ラテライトの基壇とレンガ造りの祠堂が織り成す色模様