プラサート・クラヴァン
ハルシャヴァルマン一世またはイシャナヴァルマン2世の時代に造られた煉瓦造りの寺院だ。
この寺院の名前は、周囲に茂るカルダモンの木(クラヴァン)に由来する。
基壇上に5つの祠堂が並列する。
南側から、シヴァ、ブラフマ、ヴィシュヌ、シヴァ、ラクシュミーを祀っていたとされる。
中央と北側祠堂だけに、内部壁面のレンガに浮彫が施されている。
中央祠堂には、ヴィシュヌが彫られている。
北側祠堂には、ヴィシュヌの神妃であるラクシュミーが刻まれている。
ラクシュミーは、ヴィシュヌが持つ円盤とシヴァの三叉戟を携えている。(2015/09/25更新)
- 建立年代:
- 921年
- 建立王:
- ハルシャヴァルマンT世
- 宗教:
- ヒンドゥー教(ヴィシュヌ派)
- 規模等:
- 平地型寺院
- 基壇上にレンガ造りの祠堂5基が並列する
- 遺跡の意味:
- カルダモンの木のある神殿
- クリーニング:
- アンリ・マルシャル(1929〜1931)、トルーヴェ(1935)
- 追加修復:
- ベルナール・フィリップ・グロリエ(1962〜1966)
- 見所:
- 祠堂内部のレンガに直接刻まれたヴィシュヌ神やラクシュミー