タ・ソム

ニャック・ポアンから東へ2kmのところにある12世紀末に建てられたバイヨン様式の小さな仏教寺院です。

ジャヤバルマン7世によって建てられたので、塔門には、アンコール・トムと同じような四面仏があります。

プリア・カンの碑文に、「珠玉の白象寺院(Gairasrogakaratana)」と述べられています。また、22体の神体が安置されていたと言います。

小さな遺跡ですが、壁面などに172のレリーフを見ることができます。

2001年3月から、WMFとAPSARAが保全活動を行っています。

壁龕を飾る耳たぶの長いデヴァタが、こちらを見つめています。

東塔門上部はガジュマルにすっかり覆われています。

塔門に近づいていくと、木に絡みつかれた人面が木漏れ日の中に浮かびあがります。

(2015/10/21更新)

遺跡の概要

建立年代: 12世紀末
建立王: ジャヤヴァルマンⅦ世
宗教: 仏教
規模等: 平地型寺院
第三周壁東西240m x 南北200m
第一回廊東西30m x 南北20m
遺跡の意味: ソムおじいさん
クリーニング: アンリ・マルシャル(1930)
見所: 東塔門に絡みつくガジュマル
破風に彫られたロケシュヴァラ(観音菩薩)

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