バクセイ・チャンクロン

バクセイ・チャンクロンは、プノン・バケンとアンコール・トム南大門の中間にある小さなピラミッド型の寺院だ。

アンコール・トムへ向かう車中の左手に見える。

ハルシャヴァルマン1世が両親に奉納するために建造し、ラージェンドラヴァルマン2世が再建した。

四方に階段が一つづつあるラテライト造り三層の基壇上に、一基のレンガ造りの主祠堂が建っている。

塔の東面に扉口がある。他の3面は偽扉である。

南北の階段は非常に急で登りにくい。塔の正面にあたる東階段が一番登りやすい。

壁面の碑文には、948年と刻まれている。

東面リンテルの中央には、アイラーヴァタに乗るインドラが彫られている。

また、このリンテルの角には、自分の鼻の上に跨っているガネーシャを見ることができる。(2014/01/07)

建立年代:
10世紀初頭〜中期
建立王:
ハルシャヴァルマンT世、ラージャンドラヴァルマンU世(948年)
宗教:
ヒンドゥー教(シヴァ派)
規模等:
平地ピラミッド型寺院
 
ラテライト造り3層の基壇上に建つレンガ造りの祠堂 高さ13m 最下層基壇27m x 27m
遺跡の意味:
翼に守られた小鳥
クリーニング:
アンリ・マルシャル(1919)