プノン・ボック

プノン・ボックは、シェムリアップから14km、車で約40分ほどのところにある。

プレ・ループと東メボンの間から大回りコースを離れてバンテアイ・サムレの方へ進み、プラダック村を通り、東バライの東側土手を越えて行く。

山の麓には、遺跡を管理するアンコール地域遺跡整備機構(アプサラ)のキレイなトイレと水等が買える売店がある。入場券のチェックも行われる。

235mの山頂にある遺跡への道は、日差しをさえぎるものがあまりない。長く急な630段の階段はかなりきつい。

遺跡は、二つの経蔵と三つの砂岩で作られた祠堂からなる。

中央祠堂にはシヴァが、北祠堂にはヴィシュヌが、南祠堂にはブラフマが祀られていた。

経蔵の屋根には大きなプルメリア(チャンパイ)がとりついて、白い花を咲かせている。あたりに甘い香りが漂う。

山頂からクレーン山が見える。空に繰り広げられる雲の表情が疲れを忘れさせる。

この遺跡から西へ約150m行ったところに屋根の架かった12m四方のラテライト製の基壇がある。

基壇上には、高さ4m、直径1.2m、重さ推定10tの砂岩製のリンガが祀られていた.。

現在、引き倒され壊されて、基壇上に横たわっている。(2013/01/02)

建立年代:
9世紀後半から10世紀前半
建立王:
ヤショヴァルマン1世
宗教:
ヒンドゥー教
規模等:
丘上型3塔主堂型祠堂 二つの経蔵 ラテライト周壁 
遺跡の意味:
こぶ牛山
クリーニング:
モーリス・グレーズ(1939)
見所:
標高235mの山頂からの眺め 150m西側にある基壇上に置かれたリンガ(長さ4m、直径1.2m)