ニャック・ポアン

12世紀末にジャヤバルマン7世によって、ジャヤタターカの中央に建てられた寺院です。

中央祠堂の基壇を取り巻くナーガの尻尾が絡み合っていることから、ニャックポアンの名がつきました。

中央池は、東西南北に小さい方形の池を配しています。その中心に中央祠堂が建っています。

中央聖池の東側には、経典カーランダ・ヴューハ第16章「隊商長シンハラの救出」に出てくる観世音菩薩の化身である馬ヴァーラーハが置かれています。

4つの方形の池には、小さな祠堂が付属しています。

ここは、「中央池(ヒマラヤ山脈の聖湖)から4つの池に流れ出る聖なる水(インドの4大河川ガンジス河、インダス河、オクソス河、タリム河(シーター河))によって病が治るという治水信仰を象徴する寺院である。」と言われています。

小さな祠の樋口に象、人面、獅子、馬の石像が飾られています。

遺跡の概要

建立年代: 12世紀末
建立王: ジャヤヴァルマンⅦ世
宗教: 仏教
規模等: 中央池70m四方
東西南北にそれぞれ25m四方の小池と小祠堂
7層の円形基壇の上に中央祠堂
遺跡の意味: 絡み合う大蛇
クリーニング: アンリ・マルシャル(1922~1924)
アナシスローシス技法:
モーリス・グレーズ(1938~1939)
見所: 神馬バラーハ、小祠堂の象、人面、獅子、馬の樋口
ニャック・ポアン地図

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