タ・ケウ

ケウの古老(碧玉の塔)という意味を持つこの寺院は、建設途中に落雷があり建設を中止したとも、途中で王が亡くなったため建設を放棄したともいわれている。

装飾が施されていないのでそれぞれの石の角と面がはっきり分かり、個々の砂岩の大きさに驚かされる。

高く積み上がった大きな石を見ていると「どうやって運んできたのか?」「どうやって持ち上げたのか?」と次々と興味がわいてくる遺跡だ。

段差が大きく急勾配の石段を登るのは、運動不足の身体にはかなりつらかったけれど、最上段から見る遺跡の周辺は、すきまのないほど巨木が生い茂り、観光パンフレットにある「ジャングルの中の遺跡」の宣伝文のようだった。

建立年代:
11世紀初頭
建立王:
ジャヤヴァルマンX世
宗教:
ヒンドゥー教(シヴァ派)
規模等:
平地ピラミッド型寺院 5塔主導型 高さ22m
 
環濠東西255m x 南北195m
 
外側周壁東西120m x 南北106m
 
内側周壁東西80m x 75m
遺跡の意味:
ケウの古老(碧玉の塔)
クリーニング:
アンリ・マルシャル(1920)
見所:
未完成のため石組み構造が見える祠堂、基壇の一部に彫られた菱形文様