プリア・ピトゥ群
プリア・ピトゥ群は、テップ・プラナムと道を挟んで向かい側にある。
多くの人が出入りする王宮広場にある食堂のすぐ東側にある。
頻繁に草刈が行われているようで、前に訪れた時のような足を踏み入れるのを躊躇する荒れた感じがない。
でも、食堂の雑踏が嘘のようだ。静寂に包まれている。
プリア・ピトゥ群には、5つの祠堂がある。
それぞれ英記号でT、U、X、V、Y、または、1.2.3.4.5と数字で呼ばれている。
以前は、スールヤヴァルマン二世からジャヤヴァルマン八世の時代に建てられたと考えられていたが、
最近では、ポスト・バイヨン期の建造であるといわれている。(2015/07/22更新))
- 1.プリア・ピトゥT(1)
- 2.プリア・ピトゥU(2)
- 3.プリア・ピトゥX(3)
- 4.プリア・ピトゥV(4)
- 5.プリア・ピトゥY(5)
遺跡に付した(番号)は、The Monuments of The Angkor Group(Maurice Glaize)による 。
- 建立年代:
- プリア・ピトゥT、U、V、Y:ポスト・バイヨン期(ジャヤヴァルマン8世)、プリア・ピトゥX:14世紀
- 宗教:
- プリア・ピトゥT、U、V、Y ヒンドゥー教
- プリア・ピトゥX 仏教
- 規模等:
- プリア・ピトゥT 周壁45m x 40m 十字型テラス 高さ6mの基壇上に祠堂
- プリア・ピトゥU 周壁35m x 28m 祠堂
- プリア・ピトゥX テラス40m四方 高さ4mの二層基壇上に祠堂
- プリア・ピトゥV 参道約70m 十字型テラス 祠堂
- プリア・ピトゥY 前殿 中央祠堂
- クリーニング:
- ジャン・コマイユ(1908)
- アンリ・マルシャル(1918〜1920)
- 見所:
- 祠堂Tの十字型テラスや瓦屋根風周壁、リンテルに刻まれた乳海撹拌
- 祠堂Uのデヴァター、祠堂Vの円柱の並ぶテラス、降魔印の仏陀が刻まれた祠堂Xの破風
