らい王のテラス

らい王のテラスは、高さ約6m、一辺約25mです。

テラスの上には高さ約1mのらい王の座像(レプリカ)があります。

らい王の像と呼ばれるのは、性器を欠いた男性裸身像であるためです。

座像は、らい病患者であったバラモン教の富の神クベーラの像、マハーデーヴァの像、ヤショヴァルマン一世の像、地獄の神ダルマージャの像など諸説がありました。

しかし、お尻に刻まれた文から、ダルマージャ(地獄の神)だと判りました。

テラスの南東部は曲がりくねっており、二重の壁がある不思議な構造になっています。

もともとの壁面に、後から工事をして、それを覆い隠すように新たな壁面が付け加えられて、このような構造になったと言われています。

現在はその両方を見られるように、内部に、通路や覗き窓が設けられています。

壁面は、多数の段に分かれていて、上から下までぎっしりとヤクシャや従者、デヴァター、ナーガ、象、亀やカニなどが刻まれています。

遺跡の概要

建立年代: 12世紀末
建立王: ジャヤヴァルマンⅦ世
宗教: 仏教(観世音菩薩)
規模等: 一辺約25m 高さ約6m
クリーニング: Mecquenem(1911) アンリ・マルシャル(1917)
見所: 壁面を飾るレリーフ
テラスから望む王宮前広場

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