プラサート・チュルン

アンコール・トム城壁上の四隅に小さな砂岩の祠堂がある。これらをプラサート・チュルンという。

それぞれ祠堂には、ロケシュバラ(観世音菩薩)像が祀られていた。また、いずれにもジャヤヴァルマン7世を讃えた石碑が納められていた。

”Jayagiri scraping the brilliant sky at its top and of a Jayasindhu touching at its imoenetrable depth the world the serpents" (The monuments of the angkor group by Maurice Glaize P81より)

今回、訪れたのは、南西角の祠堂である。城門からの距離は約1.5kmだ。

南大門から城壁に上がり、アンコール・トムの環濠を見下ろしながら、遊歩道として整備されている道を歩いていくと20分ほど到着した。

高さ8mの城壁の角にあるので眺めがよい。

この祠堂には、南大門近くの遺跡「プラサット・バイ」から出発する4人乗りのゴンドラ($15/人)や自転車でも行くことができる。

また、祠堂の手前には、濠「ベン・トム」と環濠を結ぶ迫出し工法で作られた排水施設「ルン・ダデウ」がある。(2013/01/04)

建立年代:
12世紀後半
建立王:
ジャヤヴァルマン7世
規模等:
バイヨン様式の砂岩造りの塔を持つ十字型祠堂 入り口は東向き
遺跡の意味:
隅の塔