ワット・プー

バドレシュヴァラ(シヴァのまたの名)を祀る寺院だったのですが、今は、信仰の対象になっている仏教寺院です。

参道入り口や階段の手前、祠堂の内外に仏像が祀られて、線香の煙がたなびいています。

中央祠堂の壁龕に、ドヴァラパーラやデヴァターが、リンテルにクリシュナやヴィシュヌ神が彫られています。

デヴァターは、アンコール・ワットの像と比べると、少し太めの丸顔です。

中央祠堂の向かって右側の奥に、ナーガに縁取られたトリムールティが、自然石に直接刻まれています。

向かって左が、4面4臂のヴィシュヌ、中央が、5面10臂(現在、1臂欠けています。)のシヴァ、右が、1面4臂のブラフマです。

祠堂から遠望すると、参道や四角形の宮殿、二つのバライが見えます。

その先に大蛇のようなメコンの大河が横たわています。

遺跡の概要

建立年代: 5世紀から13世紀
建立王: スーリヤヴァルマンⅠ世
スーリヤヴァルマンⅡ世
ジャヤヴァルマンⅣ世
ジャヤヴァルマンⅦ世
規模等: 丘状型寺院
東西1km x 南北600m
参道280m
遺跡の意味: 山の寺院
見所: 標高1408mの陵枷鉢姿山(リンガパルヴァタ)
祠堂から見る龍のようなメコン川
自然石に刻まれた彫刻
ワット・プー地図

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