コー・ケー遺跡群(プラサット・トム)

コー・ケー遺跡群は、シェムリアップから北東に約100km、車で約2時間のところにあります。

貯水池ラハール沿いの小遺跡群も、地雷が撤去され安全に見学できるようになったと聞いて、コー・ケー遺跡群を再訪しました。

928年、ジャヤヴァルマン4世(928~941年)が、アンコールからコーケー(都城 チョック・ガルギャー)へ都を移しました。

しかし、ここに都が置かれた期間は短いです。

ジャヤヴァルマン4世が941年に没すると、その子ハルシャヴァルマン2世(941~944年)の短い治世を経て、ラージェンドヴァルマン(944-968年)は、944年、再び、アンコール(ヤショーダラプラ)へ都を戻しました。

この遺跡群の中心遺跡は、東西1.2km、南北200mで、東西の軸線上に、東からプラサット・トム、プラン(ピラミッド型寺院)、土饅頭型墳墓(白い象の墓)と並んでいます。

そのほか周辺には約30の小寺院があります。

プランの頭頂部に設けられた祠堂の基壇の内部には、ガルーダが支える大台座があり、そこには黄金のリンガが天空に輝いていたと言われています。

パルマンティエ(1939)によると、そのリンガは、高さ4.5m 幅1.5mで、もし、砂岩で作られていたとすると、24トン以上であったと推定されています。

現在、階段が整備され、再び頂上からの絶景を味わえることになりました。(2014年1月)

このページでは、10.プラサート・トム及びプラン(Prasat Thom)  大きな神殿と、11.土饅頭型墳墓(The tomb of the white elepante ) 白い象の墓を紹介しています。

小遺跡(1~9)は、コー・ケー遺跡群(小寺院群)のページをご覧ください。

1.プラサート・プラム(Prasat Pram) 五つの塔

2.プラサート・ニエン・クマウ(Prasat Neang Khmau) 黒い婦人の塔

3.プラサート・アオッブ・ニエン(Prasat Aob Neang)

4.プラサート・ドムライ(Prasat Damrei) 象の塔

5.プラサート・チュラープ(Prasat Chrap)

6.バンテアイ・ビー・チン(Banteay Pir Chean) 二重周壁 の砦

7.プラサート・ベン(Prasat Beng)

8.プラサート・クロチャップ(Prasat Krachap)

9.プラサート・リンガ(Prasat Linga)  リンガの塔

10.プラサート・トム及びプラン(Prasat Thom)  大きな神殿

11.土饅頭型墳墓(The tomb of the white elepante ) 白い象の墓

遺跡の概要

建立年代: 10世紀
建立王: ジャヤヴァルマンⅣ世
宗教: ヒンドゥー教
規模等: プラサット・トム:320m x 150m
プラサート・クラハム:9基のレンガ造祠堂、3重の周壁
プラン:平地ピラミッド型7層(頭頂部祠堂の基壇2層)第一層55m x 55m 高さ35m
土饅頭型墳墓(白い象の墓)
ラハール 560 x 1200m
遺跡の意味: プラサート・トム:大きな神殿
見所: 巨大なピラミッド型建築物の頂上から見る山脈
コー・ケー遺跡群

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