バンテアイ・チュマール

バンテアイ・チュマールは、シェムリ・アップから北西へ直線距離で約110㎞、ダンレック山脈にほど近い場所にあります。

バンテアイ・チュマールの見どころと言えば、観世音菩薩です。

外周壁の西面に8体あったと言われていますが、現存するのは、2体だけです。

1999年、盗掘された2体がタイ領内で発見、押収され、現在は、プノンペン国立博物館の軒下に置かれています。

外周壁のレリーフは、チャンパ水軍や軽業師などで、多くのものが、バイヨン外回廊のものにそっくりです。

南参道のデヴァーとアスラの像が積み直されていましたが、残念ながら、ほとんどの像の頭部は失われています。

6つの衛星寺院のうちの一つ、タ・プロムは、バンテアイ・チュマールの南側にあります。

環濠に囲まれ、その中央に建っています。

タ・プロムも、アンコール・ワットやバイヨンと同様に遺跡ではなく、今も信仰の対象で、お供え物が置かれ、線香が炊かれています。

環濠では、地元の子供たちが水遊びをしていました。

遺跡の概要

建立年代: 12世紀後半~13世紀初頭
建立王: ジャヤヴァルマンⅦ世
宗教: 仏教
規模等: 平地型寺院
幅63mの環濠に囲まれた2.2㎞x1.7kmの都城
3重の周壁を巡らせた770mx690mの伽藍
舞殿
6つの聖池
2つの経堂
ダルマサーラー(宿駅または灯明の家)
6つの衛星寺院
遺跡の意味: 猫の砦
バンテアイ・チュマール地図

画像をクリックすると、大きな画像が表示されます。