プノン・バイヨン

プノン・バイヨンは、プノンペンから国道2号線で南へ121km、タケオから南へ43km、ベトナム国境からおおよそ15kmの所にある。

バイヨン山(標高313m)の頂上に建てられた扶南時代のレンガ造り祠堂だ。

壁面には、ソンボー・プレイ・クックを思わせる空中宮殿が刻まれている。往時は、漆喰が塗られ光輝いていたのだろう。

この遺跡からサンスクリット語で書かれた604年の碑文と古クメール語が刻まれた612年の碑文が見つかっている。

祠堂の横には、ラテライト造りのプラサート・プノン・バイヨンがある。

遺跡入り口のガソリンスタンドで、遺跡の登り口を聞く。

「歩いて登るのはきつい。バイタクに乗らないか」と誘われた。最初$10/人と言われたが、$20/3人になったのでバイタクでいくことにした。

バイクの後輪が滑るようなところやエンジンを吹かす急坂もある。おおよそ10分の旅だった。

東にメコンデルタが、西に山脈を見渡すことができる。

頂上には、修験僧が住んでおり、また、売店もある。

若者たちが登ってくる。地元のちょっとしたハイキングコースになっているのだろう!

この遺跡の外国人の訪問者は、主に欧米系の人たちで平日1名、週末でも数名だという。日本人は珍しいと聞いた。

この付近には、ほかに遺跡が4つあるという。今回、そのうちの2つを訪れた。(2016/04/24)

建立年代:
7世紀
建立王:
パヴァヴァルマンI世
宗教:
ヒンドゥー教
規模等:
レンガ造り 縦13m x 横9m 高さ12m