仏教用語集

壁画や破風に刻まれた仏様や仏教説話を理解するための用語集です。

用語 解説
アナヴァタプタ Anavatapta ヒマラヤの伝説の湖。宇宙の終焉の時に乾くと言われている。
アバヤムドラー Abhaya_mudra 仏陀の手の仕草。両手を差し伸べて、掌を上に向ける。
アミターバ Amitabha 阿弥陀如来。
アヴァローキテーシュヴァラ Avalokiteshvara 観世音菩薩(観自在菩薩)。観世音とは、世間の人々の悩める声(音)を観じ、救済の手を差し伸べること。髪にアミターバのミニチュアを付けている。
ヴァーラーハ Balaha 経典カーランダ・ヴューハ第16章「隊商長シンハラの救出」に出てくる観世音菩薩の化身であった馬。
ヴァジュラーサナ Vajrasana 金剛座。結跏趺坐のこと。左足を右のモモの上に、足のコウが着くように乗せ、次に右足を左のモモに乗せる右足が上になる坐り方(吉祥坐)、左足が上だと降魔坐と言う。
ウシュニシャ Ushnisha 仏陀の頭にある肉髷。
カンタカ Kanthka ゴータマ・シッダールタの迷いを断ち切り、出家に導いた聡明な愛馬。
ゴータマシッダールタ Gautamasiddhaartha 釈迦族の王子として生まれた仏教の開祖。ゴータマは姓で「最良の牛」、シッダールタは名で「目的を達成した者」。
サハスラプジャ Sahasrabhuja 千手観音菩薩。「千の手をもつもの」という意味。
シャーキムニ Sakyamuni 釈迦牟尼(釈迦族の聖者)。釈迦とは、釈迦牟尼の略である。
ジャータカ Jataka 仏陀の前生五百五十生の教訓的説話。
スジャーター Sujata 釈迦が悟る直前に、乳がゆを供養して釈迦の命を救ったという娘。
セーマー Sema 寺院を囲む境界石。結界石。
タターガタ Tathagata 如来。真理(如)に到達した(悟った)人という意味。
チャクラヴァルティン Chakravartin 転輪聖王。全世界を統治する理想の帝王。7つの宝と4つの徳を持つ。
チャンダカ Chandaka 釈迦の御者。
デーヴァダッタ Devadatta 提婆達多(だいばだった)。釈迦の弟子の一人で釈迦の従兄弟に当たるといわれている。兇暴な象ナラギリをけしかけた。
ディヤーナ ムトラ dhyaana mudra 禅定印。両手の指を伸ばし,腹の前で掌を上に向けて左手を下に右手を上に重ね合わせ,両手の親指を触れ合わせた形。
トラニ Torani 自分の髪を絞って洪水を起こし、瞑想中の仏陀を悪魔から守った大地の女神。
ナラギリ Nalgiri 仏陀を妬んだ従兄弟のデーヴァダッタに 放たれた荒れ狂った象。
ハヤグリーヴァ Hayagriva 馬頭観音菩薩。「馬の頭をもつもの」という意味。
ブーミスパルサ ムトラ bhumisparsa mudra 降魔触地印。座って右手を下に伸ばし、人差し指 を伸ばして地面に触れる形。
ブッダ Buddha 仏。釈迦のように完全な悟りをひらいた人のこと。
プラジュナーパ−ラミッター Prajnaparamita 大乗仏教の全仏の慈母。通常、多羅菩薩の姿で表す。ターラー(Tara)は、サンスクリット語で「瞳」を意味する。観世音菩薩の瞳から放たれた光明から生まれた。
ボーディサットヴァ Bodhisattva 菩薩。 悟りを求める者。ボーディは、悟り、サットヴァは、人間を含むすべての生き物という意味。
マイトレーヤ Maitreya 弥勒菩薩(将来仏)。髷に雛型のストゥーパを付けている。
マーラ mara 釈迦が悟りを開く禅定に入った時に、瞑想を妨げるために現れたとされる魔神。
マハヤナ Mahayana 大乗仏教(だいじょうぶっきょう)。
ムチャリンダ Muchalinda 仏陀がその下で悟りを開いた菩提樹の根元に住んでいた巨大な蛇王。大嵐の時、とぐろを7回巻きつけてブッダを包み、頭を広げて7日間に渡って雨よけになり、瞑想にふけるブッダを守ったという。
ロケシュバラ Lokeshvara 衆生 (しゅじょう)の師。観世音菩薩(アヴァローキテーシュヴァラ)のまたの名。