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北西隅塔

アンコール・ワット第一回廊の四隅に、隅塔があります。

塔内部の部屋は、四方に出入り口を持つ十字形となっています。

窓のない壁面の大きさは、高さ4.5m、幅3.5m 

窓のある壁面は、高さ3.0m、幅3.5m、

窓の側柱面は、高さ2.0m、幅2~2.5m、

出入り口の上面は、高さ2~2.5m、幅3.0mです。

4つの隅塔うち、北西と南西の2箇所だけ、壁面に浮き彫りが描かれています。

浮き彫りが描かれた壁面は12面あります。

北西隅塔

壁面に描かれた物語を知りたくて、「アンコール ワットの彫刻」と「Sacred Angkor The Carved Reliefs of Angkor Wat」を調べてみました。

北西壁画の題材は、クリシュナでした。

番号 アンコールワットの彫刻 Sacred Angkor
1 シェーシャ(アナンタ)の上で寝るヴィシュヌ アナンタシャヤナ
2 ガルーダの肩に乗るクリシュナ マニパルヴァタ山を運ぶクリシュナ
3 ラーマ・ラクシュマナとスグリーヴァとの同盟 スグリーヴァとのラーマ同盟
4 不明(クリシュナ(左)とバララーマ(右) アクルーラ物語(クリシュナ伝説)
5 シータの審判 火の中へ身を投げ入れるシータの貞操神判
6 シータを誘拐するヴィラダの企て シータを誘拐するヴィラダの企て
7 ラーマの凱旋図 プシュパカに乗るラーマ
8 ハヌマーンがラーマの指輪をシータへ渡す ハヌマーンに会うシータ
9 ラーマとラーヴァナの弟ヴィビーシャナとの会見図 ヴィビーシャナとのラーマ同盟
10 ラーマ弓術に勝ち、シータ妃を授かる シータの花婿選び(ソヴァヤムヴァラ)
11 未定(山頂に座すヴィシュヌへの参拝図、スールヤヴァルマン二世) クリシュナと牛飼いたち
12 カバンダと戦うラーマ カバンダを殺すラーマ

参考図書:

アンコール ワットの彫刻 第九章 西隅堂ヒンドゥー神話P145~174 伊東照司

Sacred Angkor The Carved Reliefs of Angkor Wat Vittorio Roveda

ヒンドゥーの神々 立川武蔵・石黒淳・菱田邦男・島岩共著

インド神話伝説辞典 菅沼晃編

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