ソンボー・プレイ・クックN群

北遺跡群(N群)の中央祠堂(N1)は、東西南北の四方に開口部があります。

第三周壁の四隅には、N2~N5の4つの祠堂があります。

N7だけが八角形で、空中宮殿の彫刻が壁面を飾っています。

また、宮殿の下では、キンナラ(羽のついた人や馬など)が宮殿を支えています。

室内には円形の台座が据えられています。

この台座上には、馬頭像であるヴァジムカが安置されていましたが、現在は、パリのギメ美術館に展示されています。

N9からは、シヴァ神の配偶神のひとり、ドゥルガー神像が発見されています。

現在、プノンペン国立博物館に展示されています。

N17は、砂岩作りの箱型祠堂で、柱と柱の間の壁は一枚の石板がはめ込まれています。

また、陸屋根を飾る人面像は、ヘレニズムの影響があると言われています。

遺跡の概要

建立年代: 7世紀~9世紀
建立王: N群:イーシャーナヴァルマンⅠ世
宗教: ヒンドゥー教
規模等: N群:第一周壁東西約260mx南北230m
第二周壁約120m正方形
第三周壁約50mの正方形
遺跡の意味: 豊かな森
ソンボー・プレイ・クック地図

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