ソンボー・プレイ・クックN群

北遺跡群(N群)の中央祠堂(N1)は、東西南北の四方に開口部がある。

第三周壁の四隅にはN2〜N5の4つの祠堂がある。

N7だけが八角形で、空中宮殿の彫刻が壁面を飾っている。また、宮殿の下では、キンナラ(羽のついた人や馬など)が宮殿を支えている。

室内には円形の台座が据えられている。この台座上には馬頭像であるヴァジムカが安置されていたが、現在は、パリのギメ美術館に展示されている。

N9からは、シヴァ神の配偶神のひとり、ドゥルガー神像が発見された。現在、プノンペン国立博物館に展示されている。

N17は砂岩作りの箱型祠堂で、柱と柱の間の壁は一枚の石板がはめ込まれている。また、陸屋根を飾る人面像はヘレニズムの影響があると言われている。(2011/12/26)

建立年代:
7世紀〜9世紀
建立王:
(N群)イーシャーナヴァルマンT世
 
(C群)ジャヤヴァルマンU世
 
(S群)イーシャーナヴァルマンT世の治世
宗教:
ヒンドゥー教
規模等:
(N群)第一周壁東西約260mx南北230m 第二周壁約120m正方形 第三周壁約50mの正方形
 
(C群)外周壁東西約330m x 南北約310m、内周壁東西約175m x 南北約160m 北東角に池
 
(S群)外周壁東西約300m x 南北約270m、内周壁約190mの正方形 S1中央祠堂
遺跡の意味:
豊かな森
ソンボー・プレイ・クック地図